「空き缶」使って上手くなろう 元ヤクルトの名手が小学校高学年にすすめる守備練習法
準備するのは空き缶だけ、狭い場所でも2人でできる練習
人数が少なくても、広いスペースがなくてもできる上達法もある。大引さんが子どもの頃、送球の精度を上げるためにやっていたのが空き缶を使った練習だ。キャッチボールのように10~15メートル離れて2人で向かい合い、中間に空き缶を置く。ボールを持っている方が空き缶を狙って投げる。
外れたら、もう1人が転がったボールを捕って空き缶目がけて送球する。エラーをしたら減点で、先に空き缶に3回当てた方が勝者となる。緩いボールで空き缶を狙って外れた場合、相手は簡単に捕球してエラーを誘えないため、的に向かって強いボールを投げる。
これも足を動かしながら捕球する練習となり、大引さんは「ボールを捕って投げるまで一連の流れで練習できます。守備練習は必ずしもノックである必要はありません」と説明する。他にも、実家が神社の大引さんは、境内にあった木を狙ってボールを投げて守備の練習をしていたという。木に当たらなければ自分でボールを捕りに行くことになるため、コントロールが身に付く。また、木の当たる場所によってボールの跳ね返り方は様々で「どこにボールが跳ね返ってくるのか予想しながら動いていました」と振り返る。
プロの世界でも守備の名手として知られた大引さんが提案する小学校高学年向けの上達法。少しの工夫がライバルに差をつける。
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(間淳 / Jun Aida)
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