中学で軟式と硬式どっちを選ぶ? 少年野球日本一の監督が考えるそれぞれのメリット

中学で軟式→高校でボールが違っても「3か月くらいで対応できる」

 打撃に関しても、軟式出身者が高校で不利になることはないと指摘する。軟式よりも重い硬式ボールを飛ばすには、バットの芯に当てる技術や筋力が必要になるが、軟式から硬式の移行に大きな問題はないという。

「軟式はヘッドからグリップにかけて、バットの左右で当たるところがずれても打球が飛びます。ただ、バットの上下のずれはフライやゴロになりやすい特徴があります。一方で、硬式はバットの先やグリップに当たると打球が飛びませんが、バットの上下は多少のずれならライナー性の当たりが飛びます。ボールの特徴に違いはありますが、もちろん芯に当たれば飛ぶのは同じです。軟式では芯の付近だけウレタン素材のバットがありますが、グリップや先に当たると飛距離が出にくいバットを使えば、硬式に移行しやすいと思います」

 中学で軟式をしていた選手が高校から硬式に移行すると、ボールの違いに慣れるまでの時間は必要だが、辻監督は「3か月くらいで対応できます」と話す。中学生で身に付けるべき技術に軟式も硬式も大きな差がない中、中学で硬式を選ぶメリットは、強豪校の指導者の目に留まる確率だと指摘する。

「高校の指導者が中学生を見に行く場合、硬式のチームが多くなります。硬式の選手はプレーを見てもらう機会が多くなります。高校に入学して最初の頃は、硬式出身者は筋力があってバットを強く振れる傾向が高いので、指導者に目をかけてもらえる可能性もあります。高校から硬式を始めても十分通用します。中学生で軟式と硬式どちらを選ぶのかは、少年野球から中学野球への入口の問題です。どんな高校に進みたいのか、中学の出口を考えれば、軟式か硬式か自分に合った選択ができると思います。親子で中学校の出口を考えるのが大切です」

(間淳 / Jun Aida)

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