中学軟式と硬式チームが練習試合を実施 異例の“タッグ結成”に込められた意味
守備側の球を使用…投手戦となり0-0の引き分けに
試合では守備側のチームが普段使う球を採用した。高崎中央ボーイズが攻撃するときは軟球、群馬ダイヤモンドペガサスジュニアが攻撃するときは硬球を使用する形だ。守備側がいつも通りにプレーできる方法だったこともあり、試合は投手戦になった。
主力メンバーが出場した2試合は、いずれも0-0の引き分け。中体連の打者はバットの芯を外すと両手を振って“痛さ”をアピールするなど、硬球を打つ難しさを感じていた。一方、ボーイズの選手たちもポップフライを打ち上げる場面が多く見られ、「軟球は潰れる……」と飛距離を出せずに苦笑い。両チームの選手ともボールの違いに苦戦しながらも、互いの力を認め合っていた。
今回の練習試合には、選手が“現在地”を知る他にも重要な意図があった。深刻な野球人口減少への対策。国が進める教員の働き方改革で、中学の部活動は来年度から地域へ移行する方針になっている。土屋さんは「部活がなくなると、野球の人口は間違いなく減っていく」と危機感を口にする。