声を出さない選手は「野球を知らない」 少年野球日本一チームが徹底する“3つの瞬間”

ミスの原因を確認、共有、同じ失敗を防ぐ「反省」の声

 最後の「反省」は、ミスが出た時に必要となる。カバーリングに遅れが出た場合など、プレーのどこに問題があったのか確認する。声に出すことで、同じ失敗を繰り返さないようにする目的がある。

 辻監督は声を出さない選手の特徴に「野球を知らないこと」を挙げる。意思はあっても、どんな声を出せばいいのか分からないのだ。他のチームから移籍してきた選手は野球の技術自体が高くても、多賀少年野球クラブのスタイルを理解するまで声が出ないという。

「声が出る選手は野球を知っています。声が出るのは、自分が直接関わるプレー以外にも注意を向け、次の動きや次の次の動きも考えているからです。内気に見える選手も野球を理解すると、だんだんと声が出てきます」

 チームスポーツの野球には、仲間との意思疎通や連携が欠かせない。「準備・予測」「指示」「反省」。3つの声出しが、プレーの質やチーム力を上げる。

(First-Pitch編集部)

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