バックホームで正確性を身に付けるために GG賞4度の名手が実践した「山なり送球」
バックホームは「一か八かは捨てた方がいい」
キャッチボールの距離が伸びても、送球は変わらない。外野の定位置からホームに投げる際にも、山なりのワンバウンドを意識。柔らかいワンバウンド送球を続けることでリリースポイントが安定し、送球のラインを覚えることができるという。
この反復練習を繰り返し制球が安定してきた段階で、徐々に送球の強さを増していく。安定したスローイングを手にしたことで、2009年はリーグ最多の14補殺をマークするなど球界を代表する外野手に成長した。
「どれだけ強いボールを投げることができても、捕手が捕りやすいボールを投げないとアウトにならない。球場を沸かせるノーバウンド送球も魅力の一つですが、1点を争う場面はいかに正確な送球ができるか。一か八かは捨てた方がいい。外野手は1試合に1回あるかないかですが、そのために数多くの練習を積んでいる」
まだ、体が発達途上の少年野球などでは無理に投げる場面も多い。幼少期から送球の基礎を身に付けることが、上達への近道になるかもしれない。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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