走者が出たら二遊間はどう守る? 元プロ名手が徹底解説…「最悪」を避ける思考法
走者三塁のケース アウトカウントで前進守備の位置に違い
走者が二塁にいる場面では、二遊間の選手は三盗を警戒して二塁ベース寄りに守る。三塁手も二塁走者の動きに注意しながら、バントも頭に入れる必要がある。外野手は自分の肩の強さを考慮しながら、無死と1死は定位置、2死は二塁走者の生還を防ぐために定位置より前を守る。大引さんは、こう話す。
「プロの選手でも予測は外れます。絶対ではありません。失敗と成功を繰り返して、確率の高い選択をできるようにしていきます」
走者が三塁のケースでは、2死なら定位置、無死または1死であれば内野手は前進する。野手の肩や走者の足にもよるが、大引さんは遊撃手で前進守備する際、二塁と三塁ベースを結んだラインにつま先を置くイメージで構えていた。ただ、無死三塁では内野ゴロで走者がリスクを負って本塁を狙う確率は低いため、やや後ろにポジションを取って安打のゾーンを狭くする方法を選んでいた。
三塁走者が生還すればサヨナラで試合が決まるとなれば、ボテボテの内野ゴロでも得点を許さないように通常の前進守備より一層前に出る。大引さんは「割り切りが必要なケースもありますし、前進守備でもいろんなパターンがあります」と話す。
最近は高校野球でも、状況に応じて頻繁に守備位置を調整したり、極端なシフトを敷いたりするチームがある。ポジショニングの重要性は、中学や高校でも高まっている。
(First-Pitch編集部)
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