トレーニングの“定番”腕立て伏せに詰まった効果 球速&コントロール向上に直結

走攻守で生きる「サイドシフト」 野球で重要な横向きの動き

 プッシュアップECCは体幹に加えて肩甲骨を寄せる動きが入るため、投手の球速アップやコントロール向上にもつながる。林さんは「肩の可動域が広くなれば球速は上がりやすくなります。体幹もあらゆる動きで重要なので、高校や大学に行った時に生きてきます」と説明する。

 下半身のメニューで勧めるのが「サイドシフト」。主に太腿の裏を鍛える目的があり、走攻守で基本となる足に体重を乗せる横向きの動きにつながる。

 まずは、足を肩幅の1.5倍くらいの広さに開く。次にラジオ体操にある伸脚をイメージして、片方の膝を曲げて体重を乗せ、反対側の足を伸ばす。そして、曲げた方の足で地面を強く蹴って最初の姿勢に戻る。注意するのは、曲げた方の足の膝が内側に入らないようにすること。お尻や太腿に体重が乗らず、効果が薄れてしまう。

 横の動きは投手が軸足から踏み出す足へ体重移動する時、打者がステップする時、走者が盗塁のスタートを切る時など、様々な場面で大事になる。中学生で地道にトレーニングしておけば、筋力がつく高校や大学で成長曲線を描ける。

(First-Pitch編集部)

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