高校野球部でスタートダッシュを切るには 専門家が推奨…中3が今やるべきメニュー

トレーニングコーチ・塩多雅矢さん【写真:伊藤賢汰】
トレーニングコーチ・塩多雅矢さん【写真:伊藤賢汰】

スタートダッシュにつながる正しいフォーム習得と十分な睡眠

 高校でも継続する基本的なトレーニングも大切で、塩多さんは「正しいフォームの習得」に重点を置く。例えばスクワットは、両膝がつま先より前に出ないように同じラインに置き、背中を真っ直ぐ伸ばして、お尻を後ろに下げるようにしゃがむ。フォームによってトレーニングの効果が変わることに加えて、正しいやり方が高校に向けた準備になるという。

「言葉の表現は指導者によって違いはあるかもしれませんが、理想的なフォームには共通点があります。高校でフォームの修正に時間をかけなくて良いように、今のうちからトレーニングの基礎をつくることが重要です」

 もう1つ大切なのが睡眠。これまでの指導経験から塩多さんには持論がある。

「エネルギーは生きるため、回復するため、成長するための順番で使われると考えています。毎日ハードな練習をしていると回復のためにエネルギーを使って、成長まで届かないのではないかと感じます。睡眠はいつでも十分に取ってほしいですが、今の時期はたくさん寝て体を大きくするチャンスです」

 体力強化と睡眠。基本の徹底が高校野球でのスタートダッシュにつながる。

(First-Pitch編集部)

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