球数に余裕があっても迷わず降板 少年野球日本一の監督が語る「投手交代の目安」

少年野球日本一の監督が語る「投手交代の目安」とは
少年野球日本一の監督が語る「投手交代の目安」とは

滋賀・多賀少年野球クラブ辻正人監督「球が荒れたら体力の限界」

 選手がどんなに注意していても避けられない怪我はあるが、できるだけリスクを抑えることは指導者の役割でもある。日本一を3度達成している滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督は、球数制限にとらわれず投手の様子を見て交代を決める。寒さで体が固まる今の時期は、浴槽にゆっくり浸かるよう選手に伝えている。

 どんなに能力の高い選手でも、怪我をすれば力を発揮できない。最悪の場合、野球を続けられなくなる可能性もある。1月30日に野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」の会員を対象にしたオンラインイベントで講師を務めた辻監督は、試合で投手を交代させるタイミングについて質問を受けた。

 全日本軟式野球連盟は現在、選手の肩や肘への負担を考慮して学年に応じた球数制限を設けている。多賀少年野球クラブでも当然、ルールに則って投手を起用しているが、球数は目安に過ぎないと辻監督は考えている。

「万全の状態であれば球数制限まで投げさせますが、体力の限界が見えたら制限に達する前に交代させます。球が荒れてきたら投手の限界。それ以上投げさせるとストレスになってしまいます」

複数ポジションが基本 3日間の遠征は全選手が投手と捕手

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY