愛知尾州ボーイズが悲願の初優勝 “全員3年生”打線の猛打爆発…ボーイズ春季全国大会

愛知尾州ボーイズが優勝を収めた【写真:フォトクリエイト佐藤伸亮】
愛知尾州ボーイズが優勝を収めた【写真:フォトクリエイト佐藤伸亮】

「第55回日本少年野球春季全国大会」中学部決勝…紀州ボーイズをコールドで破る

 中学硬式野球ボーイズリーグの春の全国大会「スターゼンカップ 第55回日本少年野球春季全国大会」は3月31日、東京・大田スタジアムで中学生の部決勝が行われ、愛知尾州ボーイズ(愛知県西)が紀州ボーイズ(和歌山県)を破り初優勝を決めた。

 5年連続9回目の出場の愛知尾州と、2年ぶり8回目の出場で一昨年には準優勝経験もある紀州との対戦。愛知尾州は初回2死二塁の好機に、4番・早坂太良選手がレフト前に弾き返し先制。2回には竹内将馬選手の左前適時打で1点、3回にも早坂が右翼越え二塁打を放って2点を追加と、試合を優位に進めた。

 4回に2点を返されたものの、愛知尾州打線はその後も着々と加点。6回には神谷敬治郎選手、坂野煌亮選手の投手リレーで相手の反撃を食い止め、9-2のコールド勝ちで悲願の初優勝を決めた。藤川正輝監督は、「この世代は27人が入部し、1人もやめることなく頑張ってくれた。ベンチ入りは皆3年生。一丸となり全員で戦った成果が優勝に繋がりました」と選手たちの活躍を称えた。

 表彰式では、特別協賛のスターゼン株式会社から、優勝の愛知尾州に「さつまビーフのサーロイン、丸ごと1本分」、準優勝の紀州には「麦黒牛のサーロイン、丸ごと1本分」が授与。スターゼンMVP賞の愛知尾州・青木遼磨選手にも「さつまビーフのヒレ、丸ごと1本分」が贈られ観客席からは大きな歓声が上がった。

 ボーイズリーグでは近年人気を増す女子野球にも力を入れており、決勝戦に先立って関西女子チームと中日本女子チームのエキシビションマッチを開催。序盤に大量点を奪った関西女子が勝利した。試合後には、コージー本舗より化粧品詰め合わせ「おしゃれグッズ3点セット」が、オークリーからはバッティンググラブが、出場選手全員に贈られた。

 また、同リーグでは2024年度からライセンス制度を導入し、暴力・暴言の廃止や「スポーツマンシップ」の理念浸透を推奨しているが、対戦チーム同士が称え合う場面が多くあるなど一定の成果が見られたという。飯田研二連盟副会長は「今後も継続して選手ファーストの取り組みを行っていきたい」と大会を評した。

副賞を手に笑顔を見せる選手たち【写真:フォトクリエイト佐藤伸亮】
副賞を手に笑顔を見せる選手たち【写真:フォトクリエイト佐藤伸亮】

◎中学部・試合結果
[決勝]
愛知尾州ボーイズ 9-2 紀州ボーイズ

◎スターゼンカップ 表彰チーム・選手
小学部優勝 大阪都島ボーイズ(大阪北)
  準優勝 稲沢中央ボーイズ(愛知県西)
中学部優勝 愛知尾州ボーイズ(愛知県西)
  準優勝 紀州ボーイズ(和歌山県)

[マナー賞]
小学部優賞 鳥取ボーイズ(山陰)
   良賞 堺中央ボーイズ(大阪阪南)
中学部優賞 愛知尾州ボーイズ
   良賞 北杜ボーイズ(山梨県)

[ボーイズリーガー賞]
小学部 福田愛真(大阪都島ボーイズ)
中学部 丹羽裕聖(愛知尾州ボーイズ)

[スターゼンMVP賞]
小学部 大塚叶翔(大阪都島ボーイズ)
中学部 青木遼磨(愛知尾州ボーイズ)

[優秀選手賞]
小学部 腰山潤人(稲沢中央ボーイズ)
中学部 土居煌輝(紀州ボーイズ)

(First-Pitch編集部)

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