子どもを褒めるのは「ボソッと」 中学軟式日本一の監督が説く“上達を感じる練習”
上一色中・西尾監督の方針 上達を感じさせて飽きさせない練習
小、中学生に自主性を身に付けさせるには、指導者や保護者の環境づくりが重要になる――。そう説くのは、今夏の全日本少年軟式野球大会で頂点に立った東京・上一色中の西尾弘幸監督。今月6日には、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントに出演し、選手のモチベーションを上げて伸ばす秘訣を披露した。
イベントには、野球をしている子どもを育てる父親や、少年野球チームで指導者ら5人が参加。中学軟式日本一の監督と直接話ができる機会とあって、積極的に悩みを相談した。そのひとつとして話題に上がったのが、子どもの自主性を高める方法。西尾監督がポイントに挙げたのは「上達を感じさせる練習」だった。
「怒って練習させても選手の身になりません。上手くなると楽しいと感じさせることが大切です。この練習をやっていれば速い球を投げられる、打球が遠くに飛ぶようになると選手が信じていれば、自主的に動くと思います」
上一色中では、基礎練習や反復練習もしているが、目的を明確にしている。選手は継続すれば上手くなると実感し、チーム力の底上げでも練習の効果を認識する。