ロッテの「ゴールデンイヤー」再び! Aクラス率80%を誇る千葉移転後の“5年周期”

ロッテで活躍した今江敏晃氏【画像:パーソル パ・リーグTV】
ロッテで活躍した今江敏晃氏【画像:パーソル パ・リーグTV】

2014年の里崎氏の発言により、にわかに注目を集めた“5年周期”

 ロッテは9月27日の時点でパ・リーグ2位に位置しており、2016年以来となるAクラス、さらには2位以内に入ってのポストシーズン進出の可能性も見えてきた。マリーンズが前回リーグ優勝を果たしたのは2005年、日本一となったのは2010年と、それぞれ10年以上前の話となる。久々に優勝争いを演じている今季は、それ以来となるタイトル獲得の可能性も十二分にあることだろう。

 さて、先ほど紹介した2005年、2010年という年号を見てもわかる通り、千葉移転以降のロッテは、5年周期で好調なシーズンを迎えることが多くなっている。今から25年前の1995年には2位に躍進しており、2015年にも3位に入ってクライマックスシリーズに進出。1975年以降にロッテ(前身を含む)がリーグ優勝と日本一のどちらかを達成したのは、先述した2005年と2010年の2度だけという点からも、相性の良さがうかがえる。

 また、主戦捕手として長年にわたってチームを支えた里崎智也氏が、2014年に現役を退く際に、翌2015年のシーズンをチームにとっての「ゴールデンイヤー」と形容したことで、この縁起の良いジンクスがファンの間にも浸透するに至った。球団史上最多の87敗を喫した2017年以降は苦戦が続いていたロッテが、ちょうど5年が経った今季に再び好調なシーズンを送っているという点からも、あらためて“5年周期”の力を感じるところだ。

 今回は、本拠地を千葉に移した1992年以降のロッテが、年号の末尾が「0」と「5」となったシーズンにおいて、どのような戦いぶりを見せてきたのかを紹介していきたい。ファンにとっては思い出深いシーズンも多いであろう各シーズンの詳細を振り返るとともに、ジンクスを受け継ぎつつある今季のマリーンズの躍進にも期待を寄せたい。

1995年は監督はバレンタイン、伊良部、小宮山、ヒルマンら強力投手陣

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