日本一の元球児が野球界へ“恩返し” 地元・福岡に密着…アマチュア専門誌を発行する理由

立ち上げ当初はスポンサー集めに奔走、転機は夏の中体連

 立ち上げ当初は苦難の連続だった。記事の執筆も雑誌や新聞を読み漁り独学で学んだ。野球への熱い思いを伝え、スポンサー集めに奔走したが、集まったのは7社だった。アマチュア時代に応援してくれた知り合いたちが“ご祝儀”として広告を出してくれ、ようやく第1号が完成した。

「面白いね、とは言ってくれても賛同してくる方は少なかった。そりゃ、若い奴が夢物語を語っているだけですから(笑)。費用対効果も期待できないし、当然です。まずは認知してもらうために色々な野球チーム、会社を回り続けました」

 徐々に噂が広まっていく。第3号を発刊した時に、夏の中体連の時期と重なり一気に読者が増え周りの見る目も変わったという。「何度も顔を合わしていくことで信頼も得られた。取材に行っても『また来たね』と言ってくれるようになった」。努力の甲斐もあり当初、7社だったスポンサーは今では22社に拡大した。

コロナ禍には無償で広告を掲載「今まで助けてもらった」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY